リアリティーが少ない子の教育法

2023年6月29日 10:16 | トムコーチひとり言


Aくん:「せんせー、なんか毎日のようにクマが出ているようです!」

Aくん:「…で、そのクマの手の大きさがなんか22cmくらいあるような大きなクマみたいです!」
(私は夕方のニュースは見ることができないので、このニュースソースの真偽はわからないです)

トム:「へ〜そうなんだ〜。…で、22cmってどれくらいかわかる?」

Aくん:「わかりません…」

トム:「じゃあ、君の手を測ってみたら?」定規を手渡す

Aくん:「僕の手の大きさとほとんど一緒でした…」

トム:「ってことは、どういうこと?」

Aくん:「子どものクマってことですか?えっ!テレビの言い方だと、もっと大きいやつかと思っていました。だから怖すぎて家を出たくないって思いました…。」

トム:「でも、クマはクマだから危ないから、気をつけないといけないけどね。そして、数字は聞いたら、自分の感覚と一致させないといかんね。」

今の子どもって数字にリアリティーがなさすぎなんですよね。この原因は、東京ドーム5個分の大きさとかいったって地方の人はわからないのに平気で使っているのが元凶でしょうから、気をつけないといけないです。あとはレモン何個分のビタミンCとかね!

先ほどの話には、続きがありまして…

なんとなしに太陽と地球と月の直径の話に変わり(ADHD系は頭が飛ぶのでそうなっちゃいます…)は、それぞれ140万km、1万2742km、3500kmなんですけど、この単位で言ったって、あまりわかっていない子の方が多いのではないでしょうか?

さらにこの状況で、Aくんも「太陽が東京ドームだとすると〜」って言ったって、見たことないからわからないんです。東京ドームが大きいんだろうなっていうことくらいはわかるので、太陽よりも、東京ドームの方に思いを馳せるという結果になります。

そこで話を変えることなく、単位を円にするとどお?って尋ねると、結構リアリティーが湧いてきたようです。140万円、1万2742円、3500円というように。

すると、自分の中にある感覚となんとなく繋がりが出てくるので、頭で膨大な数として理解するというよりも、腹でわかったというか、腑に落ちたという感覚になるようです。

この腑に落ちる感覚も所詮、感覚ではあるんですけど、膨大すぎてごちゃごちゃすよりは、明確に違うということは理解できると思います。ADHDにフワッとするような不明確な内容は伝わらないので、こういう部分は気をつけないといけませんね。

★家庭での教育方法のヒント★
・自分のお子さんにADHDを少し疑うようなことがありましたら、フワッとした不明確な表現ではなく、明確に伝えることが大切です!

・フワッとさせないためにも、普段から体験を多くさせて、感覚すらも経験に仕込む。これで感覚と体験が結びつくので、はっきり認識できるようになると思います。

トム塾では
通常授業だけではなく、ゲームの腕前を現実で活かすドローン教育(国土交通省 無人航空機操縦士免許所持者による)、根粒菌などの体験型研究、なども行なっています。ご興味あればお伝えください!

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落ちこぼれや、極度の学力不振・不登校生に特化した新札幌に本拠地を置く学習塾が、トム塾です。通常の対話が全てコーチングで関わり、パラダイムシフト(発想の転換)が起きやすい環境になっています。コーチングで関わるために、ボキャブラリーを増やす対話型授業を行っています。さらに哲学授業を行い、母国語の能力を上げながら受験に対応できる読解力をあげることにも力を注いでいます。みんな仲良く、自己成長を塾の二大理念として掲げ授業を展開しています。もともと興味が薄い子に対しても、夢を持ってもらうために年1回夢披露会を開催し、夢を発見する手助けとしての各種経験(ドローン、農業、スケボー、サーフィンなど)を提供させていただいています。

 


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